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中谷財団事業紹介 活動Now!
2016年05月20日
奈良県立桜井高等学校
【奈良県立桜井高等学校】鉛筆の芯やバーベキューの炭を煤の代わりに用いても墨を作れることを発見!!
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墨は、煤と膠からできる炭素コロイド(保護コロイド)であることが知られています。
そこで、主成分が黒鉛である鉛筆の芯と、バーベキュー用の炭を煤の代わりに用いて墨(炭素コロイド)ができるか実験を行いました。
乳鉢で粉砕した鉛筆の芯(もしくはバーベキュー用の炭)2.0 gに、膠1.0 gを加熱して溶かした水溶液を加えることで、炭素のコロイドが生成することを確認しました。
得られた炭素コロイドを保留粒子径6 μmのろ紙で濾過したところ、黒色のにごった溶液が得られたことから、この場合粒子径6μm以下の炭素コロイド溶液が得られることが示唆されます。
膠を加えない場合は、炭素コロイドは確認できず、透明な溶液が得られました。
この実験から、膠を活用した炭素コロイド調製の技術は、さまざまな炭素の同素体に活用できることが示唆されます。
この知見を活かして、続いて炭素の同素体であるフラーレンのコロイドの調製に挑戦します。
奈良県立桜井高等学校科学部