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中谷財団事業紹介 活動Now!
2023年11月14日
兵庫県立明石南高等学校
【兵庫県立明石南高等学校】地下水や有馬温泉水中の鉄分の定量を行いました
本校化学室で、地下水や有馬温泉水中の鉄分の定量、硬度測定を行いました。
本校では硬度測定(JIS 法)のアレンジを考えました。有馬温泉の水(濾過水)には鉄、あるいは他の酸化性物質が含まれているため、NN指示薬が酸化され、壊されてしまうことで硬度測定が困難になるという仮説を立てました。その上で、ある工夫により、計測できることが分りました。
この写真は温泉水の硬度を計るために加える試薬の必要最小限の量を求めているところです。
下は、有馬温泉(金泉)の「メンブランフィルターによる濾過水」の中に含まれる鉄分を、フェナントロリンを用いて行っているところです。
有馬温泉の濾過水には鉄分は殆ど含まれていませんでした。有馬温泉の金泉については、含まれていたはずの殆どの鉄イオンは茶色い物質(鉄の酸化物と思われます)に変化しており、メンブランフィルターで濾過したあとの濾過水には残らないことがわかりました。
二学期に入るとどの生徒も実験慣れしてきました。今はもう、すべて生徒たちがすべてのことを行っています。
また、兵庫県立大学にて、講義室で分析化学の基礎となる、ランベルトベールの法則や、 X線分析を学んだ後、実験室で面ブランフィルターを用いたろ過方法を学びました。