私たち秋田県立秋田高等学校生物部抗生物質班は、第67回日本学生科学賞の秋田県審査に「カテキンおよびその類縁体と抗生物質」と題して論文を応募し、県の最高賞である秋田県知事賞を受賞することができました。

抗生物質班は、カテキンと抗生物質の相互作用の検証を継続的に行ってきました。本研究では、これまでより正確に相互作用の検証ができるよう、カテキンの濃度段階を増やし、薬効量の指標や統計的手法を新たに導入しました。その結果、過去の研究で不明確であった事柄が明らかになりました。

抗生物質班の研究が代々受け継がれる中での今年度の大きな成果は、「実験系を構築できた」ということです。先輩方の先行研究を入念に見直し、実験の方針を固めてきました。一つの検証が完結するまでも、多くの思考と時間を費やしています。私たちの代で確立できた実験系が、今後後輩たちの研究の指針となっていくことを願っています。