公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団 公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団

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2022年11月07日

福井工業高等専門学校

【福井工業高等専門学校】福井市木田公民館にて親子理科実験体験開催

アメリカの心理学者であるジョン・L・ホランドによると、職業選択では6つの分野に分類でき、個人(Personal)の性格を6タイプに分類し、受け入れる環境(Environment)も6分野あり、個人がそれぞれの環境でマッチ・ミスマッチという行動(Action)を起こす。それぞれの行動が相互作用し合い、再び個人や環境に影響を及ぼすというサイクルになっている。

 

6つの分野とは、現実的(手作業、農業、機械組み立て、修理)、研究的(生物、物理、数学、医学など科学研究)、芸術的(美術、音楽、演劇)、社会的(教育、看護、保育)、企業的(経営管理、販売、営業)、慣習的(事務、データ処理、管理、情報処理)となっている。

 

キャリア教育は何も大学生や高専など就職を控えた学生だけのものではなく、小学生など早い段階から考えることは、子供たちの目標の明確化や勉強へのモチベーションを高めるのみならず、適正を本人や保護者が早い段階で認識することができ、子供たちの可能性を最大限高めることができる。

一方で、近年、教員の働き方改革で部活動などの課外活動の大きな転換期となっている中、特に土・日・祝日の過ごし方が大きく変わってきている。私たち福井高専はこの時代背景の中、「親子で休日を楽しむ(一緒に勉強する)」「小学生のキャリア教育」「子供の理科・勉強への興味」に着目して貴財団プロジェクトを行っている。

2022年11月6日日曜日に木田公民館(福井市)で小学生36人、保護者26名、小学校教員1名、福井高専5名の総数68名で親子科学実験体験を開催した。理科実験や、科学者やものづくりという仕事がどのようなものかを子供たちが体験するだけでなく、その子供たちの様子を直接、保護者や教員が見ることはキャリア教育の観点からの意義が大きいと考えている。また、何よりも親子で休日に理科実験を通して楽しく過ごす様子が見られ、私たち教員もたいへん有意義な時間を一緒に過ごすことができたと感じている。