公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団 公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団

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2019年03月12日

兵庫県立東灘高等学校

【兵庫県立東灘高等学校】あいな里山公園での園内観察と化石展示の設置

国営明石海峡公園神戸地区「あいな里山公園」にて、午前中は神戸層群の観察と調査を行い、午後から、化石展示ケースの設置と園長との打ち合わせを行いました。

 

昨年の台風の影響で多数の土砂崩れが発生し、せっかく新たに露出した露頭に近づくことすらできない状況(安全上の観点から許可が下りなかった)が、7月以降続いていました。

それから半年以上経過して復旧が進んだため、久しぶりに園内を巡ることができました。

 

午前中の目的は、新たにできた露頭や、過去に未発見の路頭を観察&調査してまわることです。

約10箇所の露頭を観察して回り、内1箇所から実際に化石を発見することができました。

過去3年間、あいな里山公園で採取した化石は300個を越えています。その中でも状態の良いものをピックアップして展示ケースに入れ、園内の里山情報館へ設置しました。

来週以降、展示に合った化石ラベルや神戸層群についての説明用のパネルを設置する予定です。

 

続いて、あいな里山公園の園長との打ち合わせを行いました。

今までは小学生向けの化石体験イベントや、中学生との合同調査を行ってきました。今後は、中学生や高校生対象に、実際に露頭での化石発掘調査を体験してもらうイベントを企画して提案することになりました。

もちろん、安全管理や道具、発掘場所や指導者など課題は山のようですが、協力していただける方々や中谷財団の支援を受けて、一つ一つクリアし、「神戸市民の公共財産としての神戸層群」を実現していけたらと感じています。