公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団 公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団

事業紹介 活動Now!

2021年11月25日

三重県立桑名高等学校

【三重県立桑名高等学校】「ほぼ皆既月食」の観測会を行いました

11月19日(金)に「ほぼ皆既月食」(月の直径の最大97.8%まで欠ける月食)があり、昨年度より発足した天文班の中から6名が主体となって、本校の校庭にて観測会を行いました。

中谷医工計測技術振興財団さんのホームページの「活動NOW!」を拝見していて、茨城県立土浦第三高等学校さんが小学校での天体観測会にて「校庭でプロジェクターに大きく投影する」という工夫をされているのを知り、生徒が「月は対象として大きく試しやすそうなのでぜひやってみたい」という話になりました。

 

連携しているこうのとり桑名さんの情報機器の扱いに詳しい方にもお話を伺い、望遠鏡に接続するカメラやタブレットなどは個人のものを使用して試行錯誤した結果、望遠鏡から一眼レフカメラ・タブレットを経由して月食をプロジェクターに投影することができました。一方で木星など小さな天体を投影する事にもチャレンジしてみましたが、大きさやピントの調整などが難しく、まだまだ今後工夫や研究・試行が必要であることも分かりました。

今回は初挑戦で成功するか不安もあり、特に事前に校内での案内は行っていませんでした。しかし観測をしていると陸上部・剣道部・ダンス部などの練習が終わった運動部の生徒や定時制の生徒など30名ほどが集まってきました。望遠鏡を覗いたりプロジェクターにて投影された月と写真を撮ったりと、期せずして天体観測会の形となりました。

急遽参加した生徒も楽しんでいる様子で、天体や地学に関する興味関心が高まっていれば幸いです。また、夜に授業がある定時制と活動の時間帯が違う全日制の生徒が共同で何かを行うことは普段はないので、少しの時間ですがこのような機会に交流できたのもとても良かったと思います。

この経験を、今後の小学校や本校での天体観測会にも生かしていきたいと考えています。

 

この場をお借りしまして、参考となる有用な情報をいただきました中谷医工計測技術振興財団さん、茨城県立土浦第三高等学校さんに御礼を申し上げます。

  • 生徒が望遠鏡を使用して撮影した赤銅色の月 生徒が望遠鏡を使用して撮影した赤銅色の月