公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団 公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団

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2024年01月19日

湖南市立三雲小学校

【湖南市立三雲小学校】まさかの奨励賞、ありがとうございました!

本年度の成果発表会で、三雲小学校は奨励賞をいただきました。ありがとうございました。

本実践は、3年前、コロナ禍で少しでものびのび学習できないかと考えていた中、当時の4年生(現6年生)の子どもたちと理科の生き物観察の単元に野外学習を取り入れたことが始まりでした。

 

子どもたちはお気に入りのカナヘビを飼いだし、それを見ていた当時の5年生や6年生の生き物好きな子どもたちにも広まり、連日「先生、水、飲まへんねん。大丈夫かな?」「先生、こいつエサ食べへんねん。大丈夫かな?」という相談を受け、「もう、逃がそうよ・・・。」と答えると、「いやや。」という声が返ってきていました。

カナヘビが可愛いのはわかるのですが、生き物はオモチャではないこと、可愛いカナヘビにも命があって、彼らには彼らの生き方があるということを教えるにはどうすればよいかと考えた結果、 「こりゃ、本気で飼育できる環境をつくって、彼らの生態を見ることが大切だろう。」という考えに至りました。

その時、中谷財団さんの科学教育助成金の話を教えてくれた先生がいて、少しでも内容を見てもらえるように題名を考えてくれた先生や、内容を読んでアドバイスや添削をしてくれた先生たちがいたからこそ、動き出すことができました。

さらに飼育できる環境ができて飼う段階になると、教室で飼うのではなく理科室で観察飼育を促してくれた先生たちや、「先生、捕まえてきたで!苔や枯れ葉も持ってきたで!」と、カナヘビやニホントカゲを捕獲して協力してくれたハンターさんたちが出てきました。そして、学年を越えて、三雲小学校の子どもたちが写真や動画を撮り、観察記録を共有し、交流し合い、楽しく活動した結果を私に報告してくれました。

 

このような幸運な偶然が重なり、三雲小学校のみんなで活動した内容を科学クラブが中心となって、今回の内容にまとめて発表しました。代表になった発表者の子どもたちは、プレッシャーにも負けず、一生懸命、自分たちの伝えたい内容を暗記して発表に臨み、とても頼もしい姿を見せてくれました。この賞は、3年間の出来事が一つも欠けることなく、三雲小学校の日々の生活をチャンスに変えられた結果だと思います。

 

本実践を実現し、成果発表会にて発表する機会をいただきました 「公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団」 様には、厚くお礼申しあげます。本当にありがとうございました。