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科学教育振興助成 活動Now!

2025年10月07日

湖南市立三雲小学校

【湖南市立三雲小学校】実際に見ること、やることの大切さ

共同研究校の湖南市立三雲東小学校と日野町立南比都佐小学校では、3年生「こん虫のかんさつ」について研究しています。

 

三雲東小学校では、昆虫のすみか見つけや個体観察でタブレットが大活躍し、ショウリョウバッタでさえ、子どもたちは喜んで連写撮影をしていました。すみか探しでは、「虫かごを持ってきてもいいですか?」とワクワクしていた子どもたちもいましたが、「見ることが目的です。」と、めあてを確認してスムーズに学習を進めることができました。

南比都佐小学校では、学校マップに見つけた昆虫を書き込み、どこにどんな生き物がいたのか、どうしてそこにいたのかを考える学習をしました。

また、南比都佐小学校の理科の授業に参加させてもらった時、子どもたちに「夏休み前までの単元のお気に入りはどれですか。」と尋ねると、「全部好き」という声があがりました。

その理由として、「チョウのかんさつ」では「育てることが楽しかった」「たねまき」では「種取りが楽しかった」ことがあげられました。

両校の報告から3年生の発達段階では、科学的な見方や考え方の気づきを楽しむというよりも、「種をとること」「チョウを育てること」「車を風で動かすこと」など、その行為自体を楽しんでいると再確認しました。だからこそ、「観察に時間をかけること、実際に触れること、自分で器具を扱うことが大切」であることや、子どもたちの実態と発達段階に合わせた授業づくりの重要性を4校で改めて確認することができました。