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中谷財団事業紹介 活動Now!
2024年08月05日
石川県立七尾高等学校
【石川県立七尾高等学校】魚類の捕獲調査法と採水・ろ過の実習をおこないました!
2024年7月28日、本年度の調査の一環として,魚類の捕獲調査法についての実習を行いました。
七尾高校SSC 環境DNA班は昨年度から能登地域の河川の魚類相調査を行っています。昨年度は七尾市周辺の50地点で環境DNAを使った種類相の調査を行い,66種の魚類を確認しました。ただし昨年度は魚そのものを捕獲することはなく,生徒は確認した魚の実物を見たことがありませんでした。「魚の姿を知ること,そしてどんなところに棲んでいるのかを知ること」はとても大事です。今回,専門家の方たちを講師に,七尾市の鷹合川で川に入り,魚を採集する方法を教えていただきました。
実習には七尾高校の生徒12名に今年から共同で研究を行う輪島高校の生徒4名と金沢錦丘高校の生徒2名も加わりました。
専門家の先生から,通称「ガサガサ」と呼ばれる,魚がいそうな場所を狙いながら足で「ガサガサ」しながら網に魚を追い込む方法を教わりました。1時間ほどの調査で,様々な魚を採集することができました。生徒からは「去年は DNA だけの調査だったが、今回実際に川に 入って調査することで、環境 DNA で引っかかった 魚を見れたので面白かった。また、初のフィールド ワークということと専門家と一緒に活動したという こともあり、魚の生態やどのような場所に生息して いるか知ることができてワクワクした。」「今まで環境 DNA で調べてきた魚たちがあんな姿をしていることを初めて知った。DNA だけの存在でなく、より具体的な存在になった。」との感想が聞かれました。
午後からは,環境DNA調査として,採水とろ過の方法を,七尾高校の2年生が講師となり,今年から調査を行う輪島高校,金沢錦丘高校の生徒にレクチャーしました。
今年は七尾高校だけでなく,能登の輪島高校,能登高校,金沢の金沢錦丘高校と連携し,さらに広く調査を行う予定です。特に震災後の能登地域での調査が重要だと考えています。今回の実習をスタートに,能登地域の高校間ネットワークによる調査をすすめていきます。