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中谷財団事業紹介 活動Now!
2020年11月12日
兵庫県立西脇高等学校
【兵庫県立西脇高等学校】東条湖での神戸層群の調査(地学部化石班)
私たち地学部化石班は1年生4名、2年生3名で活動している。
2020年8月29日、今回は1年生だけで今年度では初めての化石調査を行った。
昨年の先輩方の活動で礫岩層を発見していた。これは鍵層となる可能性のある重要な手がかりであり、私たちはその場所に向かった。すると、先輩方が発見していたのは礫岩層というよりも礫岩質凝灰岩層であること、さらにその層の上にも同様の礫岩質凝灰岩層が続いていることが私たちの調査で明らかになった。
これは、東条湖を形成する三田地域の神戸層群の成り立ちを知る手がかりにもなると考えている。
またほんの50~100mほど離れただけで、岩相の全くことなる凝灰岩層が現れる。礫岩質凝灰岩層の近くに、黄色みがかった地層があり、調査を行った。私たちは、鉄分、もしくは、硫化鉄や硫化銅が混ざっていると考えた。(しかし、これはのちの成分分析によりどちらも否定された)
今回採取した化石は、神戸層群研究会の方々にも見ていただいて、同定を進めている。
地質調査は多くの証拠集めと根気のいる研究と感じており、これからも根気強く活動を続けていきたい。