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2024年12月20日

滝川第二中学校

【滝川第二中学校】和紙づくり

期末テストが済んでからの冬期講習で理科の時間が予定よりも多く取れたので、1月に予定していた和紙づくりを前倒しで行うことにしました。

12月13日はコウゾの皮を炊いたものより渋皮むきです(写真左)。全工程の中でもいちばん手間がかかり、手作業でないとできないところです。

12月18日は皮を水酸化ナトリウム水溶液に漬けて加熱します(写真左)。皮の中のリグニンを溶かして、セルロースだけにします。柔らかくなったら、水槽にあけて塩酸で中和します。この後のサラシ粉での漂白は教員が行い(塩素が発生するので)、次はいよいよ紙をすく段階に入ります。

12月19日、和紙づくりも4時間目でようやく紙すきの段階です。生徒が水酸化ナトリウムで柔らかくした皮をサラシ粉で漂白するのは教師側でしておきます(塩素が有害なのでドラフト中で行う)。

ミキサーで繊維をほぐして水槽に入れたものから、ピンセットで漂白されなかった皮のかけらを除きます。やっとできた紙の原料をコンテナ箱に流し込み、紙すきです。クラス全体でははがきサイズのすき枠、その後、化学同好会では半紙サイズのすき枠を使いました。机の上に貼りつけたのを一晩、乾燥させたら出来上がりです。

和紙は1000年保存できるすぐれた記録メディアです。出来たら何を書きましょうか。