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中谷財団事業紹介 活動Now!
2022年07月05日
茨城県立土浦第三高等学校
【茨城県立土浦第三高等学校】地球の丸みを測定1
6月24日(金)午後・6月29日(水)早朝5時の予備調査を踏まえて、7月2日(土)地球の丸みを霞ヶ浦の水平線を使って測定する本調査を実施した。
2回の予備調査の結果、風が強いとシンチレーションが悪化して、6.4km離れた対岸の様子が全く見えないし、70mm程度のフィールドスコープでは解像度が足りない。さらに、シンチレーションが安定している早朝でも、水温と気温差があると蜃気楼が発生し対岸の水面ぎりぎりの様子が見えないが分かった。そこで、7月1日の気温および霞ヶ浦の水温をモニタリングして、7月2日の9時頃に両者が一致すると考え測定を実施した。
望遠鏡は高性能のタカハシFC100DL(50倍)を用意し、高輝度LED電灯や湿度計巻き尺も用意し準備万端。しかし、ここ1週間程梅雨が明けの晴天が続き霞ヶ浦の水温が32.8℃と上昇、一方、湖上の気温は30℃と低く、蜃気楼が止むことは無かった。
測定結果は望遠鏡の湖面からの高さ135cmまで引き上げ、高輝度LED電灯は湖面からの高さ253cmでやっと確認できた。これは理論値の水面から21cmを大きく上回り完全に失敗した。今後も気象条件をモニタリングして蜃気楼が無い状態で測定したい。
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微動雲台に載せた望遠鏡
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蜃気楼によって上下に分かれた高輝度LEDの光