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中谷財団事業紹介 活動Now!
2019年09月29日
茨城県立土浦第三高等学校
【茨城県立土浦第三高等学校】土浦三高科学部のスペクトル観測始まる

科学部の1年生2名がスペクトルに興味を持ち、是非撮影してみたいと言い出した。
それなら、70㎜対物プリズムを使って観測させようと思い、7月から少しずつ勉強を始めさせた。夏の時期は日暮れが遅く、20時以降にならないと撮影できない。
9月中旬を過ぎ、19時前に撮影できるようになるまで、先週から観測システムの組み立て練習を繰り返してきた。
9月19日(木)にやっと晴れたので初観測。約40分かけて生徒たちは撮影システムを組み、地上の明かりを使って2つの望遠鏡の光軸を合わせた。残念ながら雲が多く最高の空ではなかったが、明るい木星のスペクトルを捉えることに成功したときには歓声を上げてくれた。そして、アルタイルとアンタレスを入れ早速試写、見事にフラウンホーファー線を写すことができた。
最後に生徒がアンドロメダα星(アルフェラッツ)を導入し撮影。翌20日は曇天のため前日撮影した写真の処理法を実習した。
今後,ケフェウス座δ星やクジラ座ο星(ミラ)の変光に伴うスペクトルの変化を追わせ、来年3月の天文学会ジュニアセッションにて発表をさせたい。
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アンタレスのスペクトル
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アルフェラッツのスペクトル
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組み立てた1年生,対物プリズムなので2つの望遠鏡の向きがバラバラに見える