公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団 公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団

事業紹介 活動Now!

2021年11月15日

小樽市立銭函小学校

【小樽市立銭函小学校】親子科学体験教室【海岸の砂を調べよう】

11月6日(土)に、親子科学体験教室【海岸の砂を調べよう】を開催しました。

当初8月の予定でしたが、緊急事態宣言により延期しこの度ようやく実施できました。

 

私たちの助成事業は、今年最終年度を迎えています。

1年目に初めて科学教室を実施した時には『2年目、3年目と、探求を深める内容にグレードアップしていきたいね』と、話し合っていました。

1年目の参加者で「もっと学びたい」と意欲が出てきた親子を対象とした探求学習を準備しよう、1年目は午前中のみ、2年目は午後まで、3年目は数日にわたる講座にしたい…様々な計画がありましたが、実際には開催自粛や時間制限やなどコロナの壁に阻まれ、思うような活動を展開することができていないことが残念でなりません。

今回の【砂調べ】は、2年目の探求講座として考えていた講座です。

午前中に数カ所の海岸をまわり砂を採取し、午後は分析し考察するという内容です。

小樽はその成り立ちの歴史から海岸の砂も一様ではなく、岬を一つ越えただけで見た目にも色や粒の大きさが違うことがわかるほどです。

 

講師の先生の指導のもと、私たち共同実施校の教師で下見を実施しました。その過程で【海岸】を新たな学習の場として活用できる可能性も広がりました。

何度も通ううちに海岸の地権者さんと親しくなった教師もいて、昔の話をお聞きする機会を得たりするなど、理科の学習だけにとどまらず地域の学校教師としてのフィールドを広げられる体験となったことは、個々の財産にもなりました。

当日は、使用する実験室の人数制限の関係から5組12名の参加者で実施しました。

午後からの分析では、ふるいを使って粒度をグラフ化し川砂か海砂かを見分け、更に顕微鏡を使って鉱物の数を数えることで新しい砂か古い砂かを見極めていきました。

参加した子ども達からは

・色々なところへ行って砂を採ったり、顕微鏡やルーペで詳しく調べたり、石や海底火山の話を聞いたりして、いろんな事を知ることができてとても楽しかった。

・実際に砂を採取して調べて、どこから来たのかを深く知れて良かった。

 

保護者からは

・親も一緒に楽しく参加しているうちに、いつの間にか石の名前を覚えられていて嬉しいです。 講師の先生には、常に熱心にわかりやすく教えていただき、ありがとうございます。新たに知識が広がる事の嬉しさや楽しさをいただいています。

・フィールドワークで科学を学べる貴重な講座なので、生物分野やアウトドアでないと難しい実験なども是非体験してみたい。

などの声が寄せられました。