公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団 公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団

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2021年08月04日

小樽市立銭函小学校

【小樽市立銭函小学校】おたるネイチャースクール 忍路で火山の証拠をさがそう

7月24日(土)9:00~12:00、親子科学教室【おたるネイチャースクール】を開催しました。

小樽の大地の成り立ちを探るジオツアーです。小樽市内の小学生親子10組23人が参加しました。講師は小樽の火山と地質を研究している大学の先生です。

 

忍路は【おしょろ】と読みかつてアイヌの人々が多く住んだ海岸沿いの地域です。現在もウニやたこ漁がさかんな漁港です。その天然の入り江地形は、600万年前の海底火山とその後の隆起によってつくられました。海底火山が盛んに噴火していたということが、露頭に見える枕状溶岩や崖にいくつも見える火道からわかります。

 

海岸で穴の開いた玄武岩を観察し、露頭の枕状溶岩やハイアロクラスタイトを観察しながら、講師の先生からその地に起きた噴火について学びました。こども達は、ハンマーで割った石に磁石を近づけるなど自分の手で噴火の痕跡を確かめていました。また、ボートに乗り少し離れたところから崖を見て火道を観察しました。また、かつての海底火山の割れ目噴火の上に立つことができる兜岩【かぶといわ】に上陸し、地表からマグマが吹き出す様子を想像することができました。

海底に深く続く岩盤の割れ目をのぞき込みながら、子ども達はもちろん保護者のみなさんも地球の歴史の一端に触れる感動を感じてもらえたように思えました。

講座後のアンケートでは、「小樽は元々は火山活動から今の地形を構成したというお話しが新しい発見だった」「火山活動にまつわる実際の造形物を見ることが出来てとても感動しました」「こどもは石を割ってルーペで観察したり磁石の反応を体験できたり新しい発見の連続で楽しかったようです」などの声が寄せられました。