公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団 公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団

令和4年度 第15回 中谷賞授賞式

2023年2月24日、令和4年度 第15回中谷賞受賞者を決定し、授賞式を行いました。
授賞式で講演いただいた各先生の動画をご覧いただけます。

中谷賞 大賞

永井 健治
大阪大学 産業科学研究所 教授
研究題目
革新的生物発光タンパク質の開発と
生理機能計測の先駆的研究
研究概要
蛍光タンパク質間の励起エネルギー移動の効率を最大化する技術を応用し、発光強度が数十倍の画期的な生物発光タンパク質を開発しました。さらに、それを活用したバイオイメージング普及をサポートする「オールインワン発光イメージングシステム」を開発し、一分子から細胞、小動物まで観察できる安全性の高い多種多様な可視化計測を可能としました。

中谷賞 奨励賞

谷口 雄一
京都大学 高等研究院 教授
研究題目
ゲノムDNAの3次元構造解析技術の開発
研究概要
細胞内ゲノムの3次元構造をヌクレオソームの分解能で解析する技術の開発を世界に先駆けて成功し、ゲノム構造と遺伝子発現の相関性を明らかにしました。さらには、単一細胞における遺伝子の発現動態を世界で初めて単一分子感度で定量化する技術の開発に成功し、細胞個性の起源となる遺伝子発現ノイズの発生機構を明らかにしました。

中谷賞 奨励賞

村山 正宜
理化学研究所 脳神経科学研究センター
触知覚生理学研究チーム チームリーダー
研究題目
細胞の個性と脳の全体性を捉える広視野高速2光子顕微鏡の実現
研究概要
世界初の2光子顕微鏡を開発しました。この顕微鏡は、広視野、高解像度、高速性であり、脳の動作原理を細胞レベルのネットワークとして捉えることを可能としました。この2光子顕微鏡を脳科学に適用し、これまで可視化されてこなかった細胞の個性と脳の全体性を明らかにしました。

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