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2019年02月15日 アドバンスト

マサチューセッツ州ハーバード大学滞在記

皆さんこんにちは。

私は研究インターン生として、3年生の春休みをここハーバード大学で過ごさせていただくことになりました。

ハーバード大学は、マサチューセッツ州のボストン、ではなくそのお隣のケンブリッジに位置する私立大学です。(ビジネススクールなどはボストンにありますが)

 

学生数は約23,000人(2017年)と非常に大きな学校で、街全体が大学と融合している印象を強く受けました。

日本人は非常に少なく、研究室の仲間に日本人の知り合いがいるかを聞きましたが今の所ゼロというのが現状です。実際、街を歩いていても中国や韓国出身の方はたくさんいるのですが、日本人の姿を見ることはほとんどありません。

私は、工学と応用科学スクール(John A. Paulson School of Engineering and Applied Sciences)の中の物理学専攻の研究室にお世話になっています。

建物はガラス張りで中から見る景色が非常に綺麗で良い気晴らしになります。

 

特に今年は気温の変化が激しく、氷点下20度近くなったかと思えばその二日後には10度を超えるなど体調管理をするのには苦労しました。

 

最高気温も氷点下という日が多いので気温にマイナスという記号がついていないだけで安心してしまうようになりました。ただし、雪がそこまで降っているわけではなく、歩道にも十分すぎるほどの融雪剤が撒いてあるため、道路で滑る危険性は非常に少なく安全に生活することができます。

Downtownまでは地下鉄に乗って15分ほどで行けるので交通の便も良いです。

地下鉄は日本のものと比べて1世代古いような感じでやや暗く走行音もかなり大きいですが、治安は良く、怖いという印象を受けることはほとんどありません。

 

宿はAirbnbでとったのですが、研究室がある建物まで徒歩9分くらいで、普段片道2時間近く通学に時間を取られていた私としてはなんとも不思議な感覚です。また、ホストの人とも交流ができ、食事に連れていってくれたり夜の街並みを車で案内してくれたりもしました。

 

普段の生活ですが、朝8時過ぎに家を出てからジムに直行してトレーニングを行い、10時前あたりから19時過ぎまで研究を行うのが大体のスケジュールとなっています。ジムに行かない日は9時から研究を始めることにしています。

研究内容に関しては、実際にメンターが従事している研究の一部を任せてもらうことができ、仮に自分の研究が成功すればその研究に大きく役立つと言われたのでモチベーションが上がっています。

一番印象的だと感じたことは、ラボの廊下にホワイトボードが備え付けられていて、事あるごとにそのホワイトボードを使って議論をしていることです。実際にメンターと議論をするときにホワイトボードを使ってみると、視覚的な情報が入ってくるので議論の質が飛躍的に上がることを実感しました。日本の研究室でも積極的に取り入れて欲しいと思いました。

 

学生間での議論が頻繁に行われており、このラボに来てまだ少ししか経っていないのにも関わらず、自分のやっていることに対して質問をしに来てくれたことには驚きました。

議論をしているといつの間にか1時間経っていることもよくあります。私自身議論が非常に好きなので最高の環境だと思います。

メンターを含めポスドクの方に昼食に連れて行ってもらうことが多いのですが、大学の近くとはいえ、少しおしゃれなお店に行くと平均して20ドル以上かかります。もちろんFood Truckなどを利用すればもっと安く抑えることもできますのでご安心を。

 

金曜日の夜になると、建物の一階にあるカフェテリアで無料のピザとビールが振る舞われ、大勢の学生が楽しく会話をしながら一週間の終わりを堪能しています。この後はみんなすぐ帰宅するのかと思ったのですが、研究室に戻って研究を続けている人が少なからずいて衝撃を受けました。

 

自炊には若干の不安を抱えていますが、研究生活を始め日常生活は非常に充実しています。なんとか研究に貢献できるよう日々精進していきたいと思います。