公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団 公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団

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2020年03月07日 アドバンスト

ジョージア州ジョージア工科大学滞在記

皆さん、こんにちは!

私はジョージア工科大学(GaTech)でアドバンストプログラムとしてインターンシップを行っています。

 

GaTechはアメリカ南部、ジョージア州アトランタに位置する州立大学です。街の中心にキャンパスが位置し、様々な企業との連携が行われています。また、ジムに併設されているプールは1996年の夏季オリンピックで競泳競技に用いられたものであり、学生は自由に利用することができます。

学部生の構成としてアジア人は多い印象ですが、日本人は30人弱とかなり少なめです。一方で、日本食は人気があるようで、ラーメン屋やお寿司屋さん、居酒屋などまでがキャンパス付近に多く見られます。

アトランタはアメリカ南部の主要都市ということもあり、治安は場所によるといった感じですが明るいうちはどこでも比較的安全といえます。

 

私が住んでいるエリアは暗くなると(特に数年前までは超)危険地帯と会う人会う人から脅されるため、朝8:30から夕方17:00ごろまで実験をしています。研究内容としては、ヒト由来乳がん細胞を用いたメンターさんの論文用実験の一部を任せてもらっており、責任感を感じつつも大きなやりがいを感じています。

ラボ内では週に1回Group Meetingが行われ、論文の紹介や各々の実験の進捗状況報告会が行われます。

TakayamaラボはBiomedical Engineeringに所属しており、工学系および生物系をバックグラウンドとしている人が混在しています。これにより、様々な観点からの指摘や意見が出され、非常に刺激的です。

みんな発表者がプレゼン中でも疑問点や矛盾点があればその都度質問するので議論が白熱します。私も実際に発表する機会をいただき、実験のデザイニングの仕方や結果の解釈について改善点が多く見つかりました。

学部生は授業の合間を縫ってラボに訪れ、院生の指導のもと実験を行っています。実験が終わっても夜遅くまで勉強スペースで勉強したり、友達とプロジェクトのミーティングを積極的に行っている姿には非常に驚きました。

 

今年はElection Yearということで選挙制度や大統領候補について連日ニュースで報道されており、これについてどう思うかとラボの人たちや学部生たちに尋ねると即座に各々の意見を述べてくれました。このことから、自国の政治について関心度が高いと感じました。また、コロナウイルスについてもアトランタでは感染者がいない段階(2020年3月3日に感染者が確認される以前)から、この国の対応はここが良くなかった、この時こうしていれば感染者数をもっと抑えられたのではないかなどといったことを頻繁に議論しており、彼らから学ぶものは多いです。

昼食についてですが、ラボはキャンパスの北端に、カフェテリアは南端に位置していることから基本的にランチを持参している人が多く、それぞれのタイミングでデスクワークをしながら食べています。

 

私も毎朝サンドイッチを作って持って行っています。夕方ごろになると、ポップコーンのにおいがたまにオフィス全体に広がるのもアメリカならではだと感じています。

研究活動はさることながら、他のインターン生や学部生たちと交流し、また様々なセミナーに参加することで充実した生活を送っています。残りの期間も“ここでしかできないこと”を数多く体験し、実りある留学生活を送りたいと思います。