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2020年03月12日 アドバンスト

マサチューセッツ州ハーバード大学滞在記

こんにちは、現在ハーバード大学のキム教授のグループにて、インターンシップを行っている柳澤亮太です。

 

ハーバード大学はボストンの中心部から少し離れた場所に位置しており、付近にマサチューセッツ工科大学をはじめとする様々な研究機関が集まる地域となっています。

 

大学の歴史は古く、アメリカ最古の大学であることで有名であるため、在校生による観光客向けのキャンパスツアーなども頻繁に開催されているようです。キャンパスツアーにおいて必ず訪れる場所として有名なジョン=ハーバードの銅像は、右側の足を触ると願いが叶うということで平日でも多くの観光客が集まっています。

 

ボストンの街はあまり広くなく、地下鉄を使うことで手軽に観光することができます。観光名所としては、アメリカ合衆国建国時の重要な建物などを巡る事ができるフリーダムトレイル や、日本美術を含む数多くの美術品を所蔵しているボストン美術館などが有名です。特にボストン美術館や博物館などは、近隣大学の学生やスタッフであれば入場料は無料であるため、留学期間中に何回か訪れてみたいと思います。

ボストンの気候は日によって大きく変わるため、日本にいるときよりも外の気温を気にするようになりました。

 

ボストンに到着した頃は、夜になると-10°C以下になるなど、日本ではなかなか体験することのない気温が続きましたが、アメリカの家や公共施設にはセントラルヒーティングが設置されていることが多いため、外は寒くても室内は一定の気温に保たれているため快適に過ごせています。

 

2月の中旬はかなり寒かったボストンですが、現在は日本の気温と変わらないぐらいまで上がってきており、ボストンでも春の気配を感じております。

大学の研究グループでは、主にグラフェンなど低次元物質に関する研究を行っています。

 

グループのメンバーは物理のみならず、電気工学や化学など様々な分野の専門家で構成されており、常に活発な議論がかわされています。

 

研究室の廊下や、施設の共用スペースには大きな黒板やホワイトボードが貼ってあるため、研究内容に関する立ち話をしていると、内容に興味を持った別の人が議論に参加するなど議論がしやすい環境となっています。また、別の研究室や企業の研究者の方が共同研究を行うために研究室を訪れるなど、グループの外部との交流も多く、研究内容に限らず進路など様々な面でアドバイスをしていただいております。

毎週火曜日には研究室全体のミーティングがあり、毎回一人の大学院生かポスドクの方が研究の進捗状況について全体に共有します。

また他にも、異なる研究グループのメンバーで集まり、最近発表された論文について輪講を行うこともあります。このようなミーティングでは、普段あまり話す機会のない他の研究グループのメンバーとも交流することができる貴重な機会として活用しています。

 

残りの留学期間は一ヶ月ほどになりましたが、新型肺炎などに気をつけながら研究を進めていきたいと思います。