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国際学生交流プログラム助成 グローバルNow!
2023年03月09日 アドバンスト
カリフォルニア州カリフォルニア大学デービス校滞在記
UC Davis, The Faculty of Biomedical Engineering, Yamada Lab
春休み期間を利用しカリフォルニア州にあるUC Davisで研究活動を行っている東京大学教養学部 理科三類2年の森田瞳と申します。
気付けば留学期間も既に半分が経過しており、これまでの滞在について記していきたいと思います。
DavisはBike Cityで私自身も自宅から研究室まで15分ほどかけて自転車で通っています。自転車圏内にはスーパーや飲食店が多くあるため生活しやすく、また落ち着いた地域のため夜も静かで毎日ぐっすり眠ることができ快適な日々を送っています。ただカリフォルニアは2月下旬から数十年に一度の規模の寒波に襲われ、東京よりも寒い日々が続き雨天の日も多いです。雨の日は山田先生やラボの学部生に送り迎えをしていただき大変助かっています。
UC DavisはUCの中で最も敷地の広いキャンパスで、各競技の競技場を有していたり、牧場、畑、美術館など日本の大学ではあまり見られない施設も沢山あります。広大なキャンパス内を歩いているとEgg Headという頭部のオブジェがあちこちで見られるのも最初はやや驚きましたが興味深いです。
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大学内にある美術館
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図書館前、本の上のEgg Head
研究室では、細胞融合を引き起こすタンパク質(fusogen)の研究を行っています。基本的には細胞培養をしながら、そこにプラスミドをtransfectionし、スライド上で固定→免疫染色→イメージングという流れで、条件を少しずつ変えながら実験を進めています。
これらは馴染みのある実験操作でしたが、研究室独自の細かいルールがあるため山田先生や学部生たちに指導してもらいながら習得しています。
ラボは非常に和気藹々としており、実験の合間に雑談をしたり、夕食を共にすることもあります。
(Yamada Labのインスタグラムアカウント @syamadalab ご参考までに)
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研究室
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ラボメンバーとcattlemen’sにてディナー

週末はDavisのダウンタウン、公園、マーケットなど様々な場所に自転車で出かけています。またサンフランシスコまで足を伸ばすこともあり、友人のいるStanford大学や、ちょうど日本人研究者の会合が行われていたUCSFなどの大学も訪問しました。
UCSFで出会った方々は大学院生やポスドクが大半でしたが、バイオ系の企業に勤務されている方、医師として日本で勤務したのちに現地の大学院に通っている方など経歴が多様で、自分のキャリアについて考えるいい機会にもなりました。
また2019年のノーベル生理医学賞受賞者のラボでポスドクをされている方もいらっしゃり、個人的に研究室見学もさせていただきました。
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スタンフォード大学
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UCSF
半年前のジョージア工科大学への留学ではRIES fellowsに生活面、精神面ともに助けてもらっていたため、今回の単身での留学は正直不安な部分もありました。ただ、こちらでは山田先生をはじめラボの皆さんがとても親切にしてくださり、毎日充実した生活を送れています。
残りも僅かとなってしまいましたが、実りのある留学になるよう研究もアメリカ生活も思う存分楽しみたいと思います。
東京大学教養学部理科三類2年 森田瞳