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第17回 中谷賞授賞式

2025年2月28日、マンダリンオリエンタル東京で第17回中谷賞の授賞式を行いました。

中谷財団では、医工計測技術分野における技術開発の飛躍的な発展を期し、中谷賞(大賞・奨励賞)を設けて、優れた業績を残されている研究者の先生方を表彰しています。
17回目となった今回は、大賞に浜松医科大学 医学部細胞分子解剖学 教授 瀬藤 光利氏、奨励賞には、名古屋大学 大学院医学系研究科 特任講師 佐藤 和秀氏と京都大学 医生物学研究所 生命システム研究部門 教授 新宅 博文氏が受賞されました。

表彰式後の受賞者特別講演では、瀬藤氏に、アルツハイマー病における異常脂質分布の観察など医学への応用を可能にした「質量顕微鏡」の開発について、ご講演いただきました。

続いて、佐藤氏に近赤外光線免疫療法の認可に道を拓いた「光化学誘導細胞死」のメカニズムについて、新宅氏にあらゆる疾患を究極的に理解するために必要な「1細胞計測技術」の独自開発について、ご講演いただきました。

今回の授賞式には、歴代の中谷賞大賞受賞者のうち9名の先生方も出席されました。同じ医工計測技術分野のトップ研究者の方々が集まったことから、受賞者特別講演後の質疑応答では、専門的かつ最新の知見を踏まえた討議がくり広げられ、さながら学術集会のような雰囲気となりました。
授賞式後の祝賀会でも、先生方の間では研究に関する情報交換がさかんに行われ、親睦を深めていただくだけでなく、今後の新しい展開が期待できるような場となりました。
改めて、受賞された先生方が今後もさらにご活躍され、医療や生命科学の発展に貢献されることを心より祈念しております。

「中谷賞大賞受賞者セミナー」開催

2025年3月24日、第17回 中谷賞大賞を受賞された瀬藤光利先生のご講演と高校生・高専生によるトークセッション「中谷賞大賞受賞者セミナー」を開催します。配信を通じて、オンラインで受講いただけます。

詳しくはこちら

第17回中谷賞

中谷賞 大賞(賞金1000万円)

瀬藤 光利
浜松医科大学 医学部細胞分子解剖学 教授
研究題目
「質量分析を用いた空間オミクス分野の開拓とその応用、
国際マスイメージングセンター
共用プラットフォームエコシステムの創成」
―質量顕微鏡法の開発と応用展開―

中谷賞 奨励賞(賞金300万円)

佐藤 和秀
名古屋大学 大学院医学系研究科 特任講師
研究題目
「近赤外光応答性細胞死誘導プローブの作用機構解明と
機序に基づく効果計測への光医療応用開拓」

中谷賞 奨励賞(賞金300万円)

新宅 博文
京都大学 医生物学研究所 生命システム研究部門 教授
研究題目
「ナノ・マイクロ工学による
1細胞オミクスの拡張と展開」