公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団 公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団

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2023年02月09日2022(令和4)年度 中谷賞が決定しました

医工計測技術分野における技術開発の飛躍的な発展を期し、顕著な業績をあげた研究者を表彰する第15回中谷賞が決定しました。

栄えある中谷賞の大賞は、大阪大学 産業科学研究所 永井 健治(ながい たけはる)教授が授賞されることが決定しました。

ご研究は「革新的生物発光タンパク質の開発と生理機能計測の先駆的研究」です。

永井教授は、蛍光タンパク質と生物発光タンパク質の両方を用いたバイオイメージングツールの開発に長年従事され、これまでにイメージング用発光性プローブとして、高効率に発光構造を取る黄色  蛍光タンパク質Venusや、超高感度蛍光カルシウムセンサーYellow cameleon Nano、高輝度発光タンパク質Nano-lantern、高速光スイッチング蛍光タンパク質Kohinoor、発光膜電位センサーLOTUS-Vなどを発明。また、1cmを超える視野と数マイクロメートルの空間分解能を持つ光イメージングを可能にするトランススケールスコープ「AMATERAS」を開発されました。これらの技術を駆使して、タンパク質、ウイルス、細胞など、わずかな数の要素で生命システムに特異点(シンギュラリティ)が生まれる原理の解明をテーマに活動を続けられています。

大阪大学産業科学研究所副所長・教授の他、北海道大学 電子科学研究所教授、理化学研究所 客員主幹研究員も兼務されています。

主な受賞歴には、木原記念財団学術賞受賞、日本学術振興会賞受賞、光生物学協会賞、大阪科学賞受賞、山崎貞一賞受賞 などがあります。

大賞には、副賞として1,000万円が贈られます。

 

また、中谷賞奨励賞には京都大学 高等研究院教授の谷口雄一氏と理化学研究所脳神経科学研究センター、触知覚生理学研究チーム チームリーダーの村山正宜氏の両名が選ばれました。奨励賞には、副賞300万円が贈られます。

なお、授賞式は2月24日に東京日本橋のマンダリンオリエンタルホテル東京にて行われます。

授賞された先生方の今後のご活躍を期待しております。