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2024年12月27日小野高校で第1回神戸賞大賞授賞者・浦野泰照先生の講演会を行いました

2024年11月20日(水)、第一回神戸賞大賞受賞者の浦野泰照先生に兵庫県立小野高等学校にてご講演をいただきました。

2年生全クラスと1年生の科学探究科の計8クラスが同校蜻蛉ホールにて、科学探究科以外の1年生はZoom配信して各HR教室において、合計約560人の生徒が受講しました。

「化学の力で見えないがんを見つけて治す」をテーマとした浦野教授の講演をメモを取りながら真剣に聴講しました。

がん細胞に噴霧すると微小でも検出できる蛍光プローブの開発に至った経緯や、プローブが実際に蛍光する様子を実演しながら高校生にもわかりやすくご説明いただいたほか、がん医療の臨床開発研究が進んでいる現状や研究のおもしろさについてもお話いただきました。

講演後は高校生から「表面にあるがん細胞以外も蛍光で見ることができますか?」「臨床開発研究の対象はなぜ食道がんなのですか?」など様々な質問がありました。
ご講演のあとは、医学や薬学に興味のある生徒が別室に集まり、サイエンスカフェと称して「薬学に進もうと思われたきっかけは?」「化学を学ぶコツは?」などざっくばらんな対話を楽しみました。

生徒からは「化学が想像以上に多くの場面で活躍しているのを知り有機化学が楽しみになった」「研究って楽しそう」という感想が聞かれました。
浦野先生からは、「化学は暗記科目ではなく考えればわかる学問です。考えてわかる楽しさ、研究の楽しさを高校生に実感してほしいので研究室にもいつでも遊びに来てください。一人でも多くの若者が化学の道に進んでくれることを心から願っています」という温かい励ましのメッセージをいただきました。

中谷財団では、次年度も神戸賞のアウトリーチ活動の一環として授賞者の先生方の特別講演会を実施する予定です。