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中谷財団事業紹介 国際学生交流プログラム 体験談
このページでは、実際に国際学生交流プログラムに参加された学生さんの体験談をご紹介します。
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研究・海外経験がなくてもチャレンジしましょうNakatani RIES
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私は、ジョージア工科大学のSTYCZYNSKI RESEARCH GROUPで、複数の入力情報から1つの出力を得るための、無細胞診断システムの開発に携わりました。
私が所属していたラボでは、自主性が重要視されていました。 そのため、私のメンターも、私が自分で研究を進められるように促してくれました。 最終的には、自分で実験の計画を立て、実験を行い、結果を分析し、その結果を考察するところまで、メンターの手助けを借りずに行えるようになりました。
研究内容は私の学科の分野とは少し異なっていたのですが、将来やりたい分野と合致していたので、精力的に取り組め、研究の道でやっていけるかもという自信がつきました。 また、研究をPIや他の研究者、学生に発表する機会が多くあり、実験結果の解釈や発表の仕方に関してフィードバックをいただけたのも、今後の自分の研究に大いに役立つと感じています。京都大学農学部応用生命科学科 3年生
土田 美咲さん 2024年度 -
そして何より、JP Fellow(日本の学生)、US Fellow(アメリカの学生)、Alumni(卒業生)との出会えたことが、このプログラムでの1番の収穫でした。 彼らと話すことで、キャリアパスについての考えを深めることができました。 これからの人生(大学卒業〜)は、自分に対して誰もわかりやすい目標や指針を与えて導いてはくれません。 だからこそ色々な人との対話を通じて、自分らしい人生を創っていくことが大切なのだと感じています。
数年前まで海外に行ったこともなければ、研究経験も乏しかった私が、現在海外大学院を行きたいと強く思えるほど成長でき、自信が持てたのは、このプログラムのおかげです。 経験がなくて不安という方も、チャレンジすること自体に価値があると思うので、ぜひ応募を検討してみてください。
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科学を楽しむ体験がPhD取得の動機つけにNakatani RIES
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NAKATANI RIESの留学で最も自分を変化させたのは、アメリカの「科学を楽しむ」文化を体験できたことです。
総じてアメリカでは、ラボ内外、学部生、大学院生を問わず、開放的でフラットな人間関係や交流があり、常に自分の意見を求められます。
意見を述べるのには根拠が必要であり、それが動機となって学生は積極的に論文や教科書を読んで学習しているように感じました。
また、自分の専門外だからと怖気付かず、他の研究に対しても積極的に意見します。こうした社交性が議論を促進し、結果として新しい気付きやイノベーションへと繋がっていると思いました。
これが日本とは大きく違った点であり、このような日米の研究環境の違いを学生のうちに体験できたことが大きな刺激となり、私自身の今後のキャリアプランニングにおいて、海外Ph.Dへと立ち向かう動機になりました。東北大学医学部医学科 3年生
鈴木ラファエルムギさん 2023年度 -
研究では、私はThe Redox System Biology Laboratoryにて、中内胚葉への分化のシミュレーションを行いました。
研究の対象としている発生生物学は医学部で馴染みがある物でしたが、実際に行う内容は常微分方程式の振る舞いが最適になるようpythonでパラメタを探索するもので、大変苦しみました。
しかし、ここで得た制御ネットワークのシミュレーションやpythonの経験が礎となり、また、新規の分野に触れることで新しい興味を得る契機となり、将来の選択肢が広がりました。
最後に、このプログラムに参加する最大の意義は、同世代で活躍する留学メンバーに出会えたことです。選ばれたメンバーは多種多様で、優れた知識や技能、ビジョンを持つ仲間です。
留学中は彼らと生活を共にし、刺激しあうことができました。
ジョージア工科大学では様々なイベントがあり、サイレントディスコやカジノなどを一緒に楽しむこともできました。
そして今後、人生の節々で高め合える仲間を得られたという意味でも、大変有意義に感じています。
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一生の経験と、一生の出会いアドバンストプログラム
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NAKATANI RIESにてジョージア工科大学では、光触媒によるアンモニア合成の検出方法について、そしてNAKATANI ARIPにてアーヘン工科大学では、二酸化炭素還元触媒としてのチタンシュウ酸錯体の合成を行いました。
参加前は、海外大学で研究をしたいという気持ちの一方、本来は授業や実習がない夏休み期間・春休み期間を全て研究に費やすこと、そして自分が果たして研究成果を出せるのかということに不安な気持ちもありました。しかし、そのような不安な気持ちを忘れるくらい、貴重で有意義な夏と春を過ごし、一生の経験と一生の仲間ができました。
私は、子どもの頃からの「地球規模課題を解決し、国際社会に貢献したい」という志がありますが、具体的にどの分野からどうアプローチするかは決めかねていました。しかし、夏・春のNAKATANIプログラムを通し、「アンモニア」「触媒」「二酸化炭素削減」というテーマの面白さ・可能性・重要性を学び、この分野から自分の志へのアプローチをしたいと考え、現在所属している研究室ではこのキーワードを融合させたような研究を行う予定です。研究生活・人生における大きな決断の一つを考えるきっかけになったと強く感じています。東京工業大学 環境・社会理工学院融合理工学系 (当時3年生)
大友志穂さん 2022年度 -
また、NAKATANIプログラムでは、たくさんの素敵な出会いがあり、大切な仲間ができました。夏に約2ヶ月間共に苦楽を過ごしたJP Fellowsの11人の仲間たち、研究だけではなくまた春に、間近で研究と生活を支えてくれたメンターや研究室の仲間たち、現地でできた各国からの友人たち。彼らのおかげで、大変楽しく充実した留学期間を過ごすことができました。また彼らと再会できることを楽しみに、NAKATANIを通してできた仲間たちとのつながりを今後も大切にしていきたいです。
NAKATANIプログラムで得ることのできた一生の経験と一生の仲間を糧に、今後も自分の志に向けて、一歩ずつ前に進んでいきたいです。
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キャリアパス、さらには生き方を考え直す機会となりました。アドバンストプログラム
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DFKI Bremen(ドイツの人工知能研究センター)において、ジャンピングロボットの制御の研究をさせていただきました。Energy Shaping Controlというシンプルな制御則でしたが、シミュレーションから実機実装までを通して行えたのは良い経験になりました。自身が作った制御則を論文に用いていただけたので、帰国後もリモートで執筆作業を行なっています。
僕はRIES, ARIPに申し込む前から、海外大学のPh.D.課程に進学したいと思っていました。なので、中谷財団の2回の研究留学で、Ph.D.申し込みの方法や推薦状のもらい方、海外Ph.D.進学のメリットデメリットなどを知ることができたのはとても有益でした。特にARIPは、アメリカだけでなくヨーロッパへの進学も考えるきっかけになりました。
また、ラボメンやPI、各研究センターの所長とお話しさせていただくことで、自身の研究者としての生き方について考え直すことができました。特に、DFKI Bremen, Kaiserslautern の事務局長であるKirchner氏、 Dengel氏は、若い研究者の育成にも尽力されており、自身が目標としたいと思えるような方々でした。京都大学 工学部物理工学科 (当時2年)
伏見宗太郎さん 2022年度 -
中谷財団の留学には、ユニークなメリットがたくさんあります。最大二通の推薦状の取得、CVに書けるような研究経験、コネ、現地での生活体験などです。また、RIESの仲間や、現地で出会った研究者仲間は、共に夢を追いかけ切磋琢磨できる生涯の友となりました。
海外大学にPhD課程で進学する、というのはハードルが高いと思います。僕も、何も強みがなく、研究実績もないままでどうやって目指せばいいのだろう、と途方にくれていました。研究をすると言っても、制御の理論で研究をするには、基本的な数学や力学を習得した上で制御工学を学ばなければならず、2年の自分にはとてもできないと思っていました。卒論より早く研究なんてできるはずがない、と。しかし、RIES、ARIPを経て、「自分でもできることはある」、「やればなんとかなる」と思えるようになりました。今は、一年半早く研究室で研究活動をさせていただいています。
「研究者になりたい」、「海外院へ進学したい」と思っている方、「行ってみたいけれど学部の間に研究実績なんて…」と思っている方、是非RIES、ARIPに申し込んでみてください。キャリアパスが明確になるだけでなく、いろんな学びがあるはずです。
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将来につながる大きな成長Nakatani RIES
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私はジョージア工科大学で鎌状赤血球症という遺伝子疾患をもつ患者が併発する慢性血液凝固の要因となるプロテアーゼを特定することを目的とした研究を行いました。
このプログラムでは将来物理学の研究者を目指す一学生としても、また一人の人間としても大きく成長をする機会を得ることができました。
渡米直後のこのプログラムが始まったばかりのころ、私は自分の専攻とは異なる研究分野と初の海外滞在に戸惑い、期待以上に大きな不安を感じていました。しかし研究室のメンバーやNakatani Fellowsの優しさに支えられ、メンターのHannahさんの熱心な指導のもと努力を続けると、次第にアメリカでの生活と研究にも慣れることができました。一度環境に適応してしまうと以前は不安のもととなっていた文化や言語の違いを楽しむ余裕が生まれ、自分のペースを守りながらも何事も積極的に楽しむ姿勢をもつことの重要性を学びました。早稲田大学 先進理工学部 物理学科 3年生
佐藤憩さん 2022年度 -
研究室では多くのタスクが与えられ、新しいことを学ぶだけでなく自分で考えて他者に伝えることが頻繁に求められました。始めは教授や他の学生の前で発表や説明をすることに緊張し、少し怖さも感じていました。しかし私が所属したPlatt labのメンバーは学習・研究意欲が高い人ばかりで、研究室内の立場に関係なく活発な議論が交わされており、自分の意見がその中で認められたときには嬉しさと達成感を感じました。最終的には自分が行った研究をポスターセッションでの発表という一つの形にすることができ、今後海外で研究を行うことの具体的なイメージと自分への自信を持つことができました。
今回のプログラムで貴重な経験をさせていただけたことに言葉に表しきれないほどの感謝を感じています。研究者を志す私にとって将来確実に役に立つ経験であるとともに学部卒業後の進路を具体的に考えるきっかけにもなりました。このプログラムで得た経験と素晴らしい仲間達を大切に,今後も熱意を持って進んでいこうと思います。
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将来の可能性が大きく広がりましたNakatani RIES
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大変貴重な充実した夏でした。ラボでは先生から一本論文を紹介いただき、好きにやってみてというところから「ゲル状高分子電解質(GPE)の評価と改良」について研究を始めました。任せていただいたことが嬉しく、短い期間で自分がどこまでできるかと非常にやる気になり、実験、評価、改良に努めました。実験結果を元に論文を参照し、ラボメンバーと議論し、さらにどうしたらいいか考える日々。時にはディナーでラボメンバーと実験誤差の扱い方に関して熱く議論したことも。このような研究の中で、論文や議論からヒントを得たり、さらに深く自分で考えるといった「考える」プロセスの重要性に気づきました。
ラボメンバーは大変暖かく受け入れてくれ、研究内容だけではなく将来についても熱く語りあいました。中でも韓国人メンバーとは家族ぐるみのお付き合いで、奥さんと二人でピクニックに行ったり、最後に自宅で韓国料理をふるまってくれて涙でお別れをしたり。温かい人間関係を築くことができました。東京工業大学 物質理工学院 3年生
辺見桃音さん 2021年度 -
留学前は、漠然と大学卒業後は日本の企業での研究をするのだろうと考えていました。しかしこの留学で大きく考えが変わりました。ラボメンバーや社会人の友人と話すことで様々な考え方や職業があることを知り、さらにアメリカでの研究を通して自信がつきました。特に研究最終日にPIから「研究に向いている。推薦状が欲しかったらいつでも連絡して」とのお言葉をいただいたことで、海外でも自分は輝けると思い、職種や働く国について将来の可能性が大きく広がりました。さらに様々な人とかかわる中で、自分は人が好きだということに気づき、人と関われる仕事がしたいと思うようにもなりました。
コロナ禍で大変なこともありましたが、準備段階から留学までを一緒に乗り越えてきたNAKATANI Fellowsとの出会いも貴重な収穫です。一生の仲間になるでしょう。
コロナ禍でも留学したいという無理難題を叶えてくださったNAKATANI RIESに感謝してもしきれません。
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留学体験は自信の基盤になりましたNakatani RIES
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ジョージア工科大学ではイースト菌のCST複合体タンパク質の研究を行いました。
研究室の先生や関連者と話して強く思ったのは人財という概念の大切さです。アメリカでの研究活動では人が重視され、学生にとってシビアな一方で先生方も優秀な人財を得たいと本気で学生を見ています。今回お世話になったラボは、非常に国際色豊かで、PIの先生はロシア人、メンターは中国人、ポスドクの2人はアメリカ人とフランス人でした。フランス出身のAnissiaによるフランス語講座が突然始まったり、研究発表用資料の英語はアメリカ人のAlexに添削してもらったり、各国ならではの話を聞けたりと、アメリカにいながらどこの国でもないような環境でした。当然、「自分の国では〜」という話題が頻繁に登場するため、研究関連知識だけではなく、自国での経験や知識で相手を楽しませる必要がありました。慶應義塾大学 化学科 3年生
南出光悦さん 2021年度 -
お会いした先生はほとんどの方がアメリカ以外の出身で、留学や海外移住を含めた多くの体験をされておられます。先生方の経験や考えを基にしたお話は非常に刺激的で、私の大学院進学に関しても親身に相談にのっていただき、日本の先生とは異なる視点でアドバイスをいただきました。
今回、アメリカで朝から晩まで研究室に通って研究ができたことは、自信の基盤になると確信しています。海外に目を向け一歩踏み出す素晴らしいきっかけとなりました。
今回はCovid-19の影響もあり、渡米できた学生は4人のみでした。この4人で協力して生活し、助け合って最後の成果発表会を無事に迎えることができました。お互いを刺激し合うと同時に精神的に支え合う大切な仲間です。今回の素晴らしい思い出には、現地で出会った多くの友人の存在も欠かせません。このプログラム参加で得られたものは、学校や研究に関することに加え、たくさんの人との繋がりでありその価値は計り知れません。Covid-19の影響でスムースな渡航が難しい中の留学でしたが素晴らしい体験でした。
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海外大学院進学含めたキャリアプランの具体的目標が見えてきました。アドバンストプログラム
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ハーバード大学では人工原子層物質を作製する分子線エピタキシー法(molecular beam epitaxy)システムを新たに組み立てるとともに、結晶成長のプログラムを自動的に実行する制御システム構築を目指しました。COVID-19感染拡大に伴い3月中旬には全研究室が閉鎖されたため、研究は予定とおりには進みませんでしたが、閉鎖後・帰国後もリモートで研究を継続しています。
ハーバード大学では学内向けセミナーや論文の輪講に参加する機会が多くあり、これらのセミナーは大学に所属していれば誰でも参加できるため、閉鎖前は積極的に活用していました。講演会のなかにはDeepMind 社の研究者による最先端の自然言語処理に関する講義などもあり、物理に限らず幅広い分野の研究成果に触れる良い機会となりました。他にもポスドクや大学院生が毎週持ち回りで関連分野の輪講を行うジャーナルクラブでは、普段交流を持つことができない外部の研究者と議論する機会が設けられ、異なる分野の研究者と交流を深めることができました。大阪大学 基礎工学部システム科学科(当時3年生)
柳澤亮太さん 2019年度 -
ハーバード大学のあるケンブリッジ市は、マサチューセッツ工科大学をはじめとする様々な研究機関が集まっているため、産学連携が非常に盛んな場所となっています。現地には活発な研究者コミュニティーがあり、定期的に開催される餃子パーティーなどに参加することで、企業のエンジニアや大学の研究者の方々から今後の進路に関するアドバイスを受けることもできました。また、交流会を通して出会った MIT の研究者の方に MIT の実験施設を案内してもらうなど、ハーバード大学以外の研究機関の雰囲気を知ることができました。
夏季と春季の研究インターンシップを経て、海外大学院への進学を含む今後のキャリアプランについてより具体的な目標を見つけることができたと思います。インターンシップを通して得た世界的に有名な企業や研究機関で働く方々との出会いは、今後の具体的な目標を定め、自分のモチベーションを高めることに 繋がりました。また、自分の専攻分野以外の研究領域について研究することで、多様なバックグラウンドを持つグループにおいて自分のアイデアや成果を分かりやすく伝える方法を学ぶ良い機会になりました。
Nakatani RIESを通して、学部生の間に日本とは異なる研究環境にて研究を行うという貴重な体験をすることができました。大学の長期休暇の間に最先端の研究経験を海外で体験したい方は、ぜひ応募してみてください。
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一生の宝物になるコニュニティー、仲間を作る機会でした。Nakatani RIES
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今回の旅では3つの目的があった。一つ目はドイツの研究文化に触れること、二つ目は脳科学の応用研究を学ぶこと、そして三つ目はドイツ人、Fellows仲間などの日本人と繋がることだ。 1ヶ月の研究体験を経て一つ目の目標を達成できた。2つ目は配属研究室ではないが、ハイデルベルク大の脳科学の研究室の教授とアポをとり精神障害者の脳回路のメカニズムの話が聴くことができた。 名古屋大学で行っている研究との共通項があり、大いに議論が盛り上がった。
NAKATANI RIESに参加する前は、日本の博士課程の学生を見ているとなんだか辛そうで大変な様子が目に映り、博士号取得に対する「壁」を感じていた。
ドイツの研究室では博士課程の学生の人数が多く、皆楽しそうに研究活動を行なっている様子が伺えた。これからアカデミアのキャリアパスを進み続けるかは、まだ明確には分からないが、博士号取得は「壁」というより一つの「道」となったように感じられた。名古屋大学 理学部生命理学科 (当時3年生)
千葉悠希奈さん 2019年度 -
今回11人の同世代で同じ悩みを持ったFellows仲間と出会えたことは一生の宝物にしたい。たった1ヶ月で得られたとは思えない程の経験と人との出会いに巡り会えたのはNAKATANI RIESの存在があったからである。
何事にもまず一歩踏み出す勇気を持ち、そこで出会う人々を大切にし、常に自分の視界をオープンに保ち、成長することに貪欲でいる姿勢が重要だと感じた。
最終週にはGeorgia Techを訪問し、アメリカの大学生と交流する場を設けて頂いた。ドイツもアメリカも欧米であるが、学生の気質の違いを見る事ができた。短期間ではあったが、Georgia Techを訪問でき、アメリカの大学院進学により一層興味が湧いた。
NAKATANI RIESは単なるインターンプログラムという概念を超え、 将来的に継続していくであろう一つのコミュニティーであり、そこから生まれる新たなオポチュニティーの場であり、且つ心を通わせられる仲間の和であると私は思う。毎年のAlumni同窓会でみんなに再会できる日が待ち遠しい。
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海外で研究することに自信を持てるようになりました。Nakatani RIES
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カールスルーエ工科大学ではiPS細胞の自己組織化の研究を行いました。実際に研究の一部を任され、プロジェクトに参加させて貰えた事がとても嬉しかったです。
1ヶ月の滞在を通して異なる培養プロトコルを習得したり、新しい技術を学んだりすることができました。
滞在していた研究室は物理学科との共同研究を行なっており、分野を超えた共同研究もとても興味深かったです。
留学で得たもっとも大きな実りは海外で研究をすることに対して自信がついたことです。
プログラムに参加する前は語学力や文化の違いなど不安要素がありましたが、海外で研究をする上で自分の語学力は十分であること、研究は仮説を立てて実験を行うというのは世界中のどこに行っても同じであることがわかりました。早稲田大学 理学科 (当時4年生)
豊田賢太さん 2019年度 -
また、海外で学ぶことのアドバンテージが多く見えました。ドイツでは博士号を持っている方がアカデミアに進んでも一般企業に就職してもキャリア形成に役立つとの考え方が浸透していました。博士課程に進むことが大きなプラスと捉えられる環境で研究をしたいと強く思いました。
また、留学する前は日本語で研究をした方が効率的なのではないかと思っていたのですが、論文は基本的には英語で書かれているため、毎日英語に囲まれた環境で研究をする方が良いと思うようになりました。そして、今までの生活と切り離された環境の中で研究する方がより研究に集中できるのではないかとも思うようになりました。
これから先、どういう方向に進むかはまだわからないですが、今回の経験を通して海外へ進学することがよりはっきりしたオプションになりました。そして、今回一緒に参加したRIES JP Fellowsは意識の高い学生が多く、自分も頑張ろうと思えるような良い刺激をもらうことができました。やはり定期的にこういうプログラムに参加してモチベーションアップにつなげることは大事だと実感しました。
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米大学院の実体験ができネットワークも拡がりました。アドバンストプログラム
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学部生のうちにアメリカでの大学院生活を本物に近い形で体験できたのは本当に幸せなことだと感じています。
自分で仮説を立てるところから研究を組み立て、成果を出すという一連のプロセスを夏季のRIES以上に楽しむことができました。
また、研究室のグループミーティングでは頻繁に進捗を発表する機会をいただきました。メンバーの提案を反映させることで常に実験計画の軌道修正をすることができました。
イェール大学滞在中に数々の尊敬できる人と会いました。中でも研究室のメンバーとの出会いはかけがえのないものでした。
お世話になった研究室は比較的小規模だったこともあり、メンバー一人一人と親密な関係を築けました。彼らには研究面でお世話になったことに加え、金曜日の晩に食事に行くなど親しくしてもらいました。
おかげで初めての海外での一人暮らしに心細さを感じることもなく過ごすことができました。彼らには今でも連絡をとり、研究や進路についての相談をしています。東京工業大学生命理工学系 学部3年(当時)
岡部遼太郎さん 2018年度 -
現地滞在期間中に、私は複数の大学の研究室を訪問しました。
海外の興味がある分野の研究室の中の人のお話を聞き、施設を見学するということはめったにできることではない貴重な機会でした。訪問先の研究室がどのような学生を求めるのかについて聞き、今後自身が取り組むべき課題を見つけるきっかけとなりました。
派遣修了後に参加した成果報告会では日本の大学の先生方から成果に対するフィードバックをいただき、今後研究に取り組む姿勢について考えることができました。
イェール大学で行った研究は日本での専攻とは異なるものだったのですが、この貴重な経験を日本での研究にどう生かすのかを改めて意識するようになりました。
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海外の大学院進学が重要な20代のチャレンジになりました。Nakatani RIES
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私は心の底からこのプログラムに参加してよかったなと感じています。
海外の大学で単に授業を受けるのではなく研究室の一員として活動するという普通では考えられない貴重な経験でした。
それに加え、各種のセミナーも準備されており、いろいろな方々の意見を聞くことができました。
ライス大の学生(特にPh.D.の学生)と話す機会も多くありました。
様々なバックグラウンドを持った人たちとつながる中で私自身の視野を広げることができたことが大きな収穫だと思います。
このプログラムは海外の教授やPh.D.の学生と関わる機会を持つことができるので、圧倒的に有意義であると感じました。東京大学 工学部社会基盤学科(当時3年生)
早川元さん 2018年度 -
正直、プログラムに参加するまでは海外の大学院進学というのは金銭面・能力面ともに現実的に厳しいと考えていました。
しかしながら、今回のプログラムを通して少しではありますが海外で研究を行うことができるという自信を持つことができるようになり、金銭面でも様々なサポートを受けることが可能なことがわかりました。
また、プログラムに参加していた他の学生はみんな視野が広くて、私が知らない海外の大学院事情を教えてもらうことも多くありました。
大学院進学をともに志す仲間と知り合うことができたことは大きな成果だと思います。
私自身の20代の抱負は、とにかく何事にも恐れずチャレンジして行くことです。
そのチャレンジの一つとして、海外の大学院進学は重要な位置付けになっています。
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将来のキャリアを考え、貴重な仲間を作れた夏休みでした。Nakatani RIES
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昔から米国で研究活動というのが夢だったので、実際にRICE大の研究室で研究できたというのは、自分のキャリアを形成する上で非常に有意義でした。
RICE大学の充実した環境に圧倒されると同時に、「米国に行ったからと言って自分のキャリアが必然的に成功するわけではない」ことをひしひし感じました。
マイノリティーという立場に身を置いて活動しなければならないし、競争も厳しくなるのも事実であり、「覚悟」が必要です。
一方、「世界は広く、自分の目の前にある選択肢も多い」とことも気付かされました。
多様なバックグラウンドをもつ人々に出会ったからこそ、もう一度自分に問い直す事が出来た結果です。
京都大学 理学部理学科(当時3年生)
宍倉真理さん 2018年度 -
日米のNakatani-Fellowsとの出会いは非常に有難く貴重なものです。
京都大学で研究を行なっていたU.S. fellowsとはいまでも連絡しますし、大学院に関する相談もよくします。
Japanese Fellowsとは本当に仲が良く、お互いを励ましあったり、近況報告したりしています。
自分の将来に向き合った大事な期間を共有したからこそ、みんながどういう人生を歩んでいくのか、ワクワクしています。
研究者志望の学生にはお勧めです。夏休みを通して研究を行えますし、研究者に必要な国際感覚が養えるでしょう。
特に米国で研究を行うことに興味がある人は米国の大学院進学に向けて準備すべき事がわかるようになるし、米国に行く事をイメージしやすくなります。
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長期的な視点で将来の進路を考えたいと思うようになりました。アドバンストプログラム
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滞在期間中、カリフォルニアの複数の大学を訪問し、たくさんの日本人学生・ポスドクの方とお会いすることができました。
研究内容だけではなく、研究者ならではの恋愛の悩みや、将来の希望などをお聞きすることができ、夏のライス大学の訪問時よりも、大学院留学後の生活をリアルにイメージできるようになりました。特に大学院卒業後の就職先が、どこの国の大学院に進学するかで大きく左右されることを改めて認識しました。
進路選択にあたっては、自分がどこに永住したいのか・どこで出産や子育てをしたいのか、など長期的な視点も踏まえつつ判断していきたいと考えるようになりました。
また、単独で渡米したため周りに知り合いが全くいない状況でしたが、心細さを乗り越える方法や友達を作っていく方法が少しわかったような気がしました。東京大学 農学部生命化学・工学専修 (当時3年生)
松本美希さん 2017年度 -
研究に関しては、ライス大学では現地の博士課程学生の研究を手伝う、という形であったのに対し、今回は自分で研究の方向性を考え、結果を判断するという形だったので、成果を上げることの難しさ・研究が行き詰まった時の次の手を考えることの困難さを痛感しました。
自分がやっていることが科学的に意味あるのか・正しいのかを判断する能力をこれから培っていきたいと強く思いました。
また、自分がこれから試してみたい実験内容を英語で説明することも難しかったです。今の自分に足りないものに気がつくことができてよかったです。
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学ぶ意味、学ぶ姿勢について深く考えはじめました。Nakatani RIES
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プログラムを通じて学んだことは「勉強する意味」です。成果発表ポスター作りを通じ、今まで勉強してきた流体力学などの専門科目が、宇宙船のパラシュートのシミュレーションにおいてどのように活用でき、何ができるのかを理解しました。
応用に接し、基礎となる大学での講義の意義に気付き、改めてしっかり習得しておこうという気持ちになりました。また、辛く厳しい状況に直面しても乗越えようとする姿勢の大切さも学びました。名古屋大学 工学部機械航空工学科 (当時3年生)
佐藤朋之さん 2017年度
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米国の大学院進学を強く意識するようになりました。Nakatani RIES
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日本の大学院も十分に良い教育・研究機関だと考えていましたが、今回の経験を通じて米国の大学院の競争的な環境で学んだ方がより良い研究者になれると思うようになりました。
もう一つの収穫は、様々な人と知り合えたことです。日本では女子生徒が少ない環境でしたが、ライス大学の研究室は過半数が女性で、皆とても優秀で印象的でした。米大学生が何事にも精力的に取り組んでいる様子に接したことも刺激的でした。東京大学 理学部生物情報科学科 (当時3年生)
吉武になさん 2017年度
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将来の道が広がった、有意義な留学でした。Nakatani RIES
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毎日充実し、とても長く感じられた夏”休み”でした。いろいろな人に会い、様々な話が聞けたことは一番の収穫です。
研究や科学技術政策、他の国の文化や将来の話等々。留学しなければ決して出会えない人の話が聞けたことは、将来の選択肢が広がる考えにもつながりました。このような貴重な体験ができ非常に幸運です。これからの長い大学生活でもよく学び、社会に還元できる人間になりたいです。東北大学 電気情報物理工学 (当時2年生)
三好壮哉さん 2016年度
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自分の考えかたを見直すことができました。Nakatani RIES
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この夏の留学プログラムは、平々凡々な私にもう一度夢を見させてくれたプログラムでもありました!尊敬できる7人の仲間と出会い、またプログラムを通してたくさんの方のお話を聞くことができました。刺激的な毎日のおかげで、自分の目標を再認識することができました。
そして今、私はアメリカの大学院を目指してGREと戦っています。
留学に興味がある人、進路に迷っている人、大学生活に物足りなさを感じている人、ぜひチャレンジしてください!豊田工業大学 物質工学 (当時3年生)
汪雨濃さん 2016年度